ゆかいなホーマーくん マックロスキー作

先日ご紹介した『すばらしいとき』のロバート・マックロスキーの児童向け小説です。

【あらすじ】
ホーマーくんは、アメリカの田舎町、センターバーグに住む男の子。家は観光客用キャンプの経営をしています。町で起こった強盗事件をスカンクを使って勇敢に解決したり、スーパーマンの危機を救ったり、自動ドーナッツ製造機が止まらなくなったり、ハーメルンの笛吹き男もどきが現れたり、センターバーグに新興住宅地が建ったり、と、ホーマーくんの周りで起こる楽しい事件の様子が描かれます。

【解説・感想】
どの章も軽くて洒落ていてとても面白くて、一気に読んでしまえます。マックロスキーの挿絵もとってもいい!タッチは「かもさんおとおり」風かな。特にドーナッツが店から溢れかえりそうになっているシーンは、ちびくろサンボのホットケーキに匹敵する子供の大好きシーンかも!?道に落ちている糸くずを拾い集めて結び、それを毛糸玉のように丸めて大きくしていくのが趣味というおじさん二人、さてどっちのボールが大きいか比べっこするのも奇想天外(なんせ直径が1メートル80センチほど)。

全体的に、数十年前のアメリカらしい雰囲気に溢れていて、明るくてかつポジティヴ。特に最後の章は、フォードの大量生産方式を賞賛するような内容になっていて、時代を感じます。この本の根底に流れる「新しい事、拡大して行く事が良い」という価値基準に、未来に夢があふれていたアメリカだったんだなあ、と感じてしまいます。
岩波少年文庫ですが、本好きなら小学校2,3年生でも読めるのではないでしょうか。
作品は1943年に発表されています。


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ロバート・マックロスキー 石井 桃子 Robert McCloskey

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